石鹸とは?【合成洗剤と石けんの見分け方】
石けんは、天然の油脂とアルカリで煮てつくられた洗剤です。脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムに分けられます。
合成洗剤とは、洗浄成分に合成界面活性剤を使っている洗剤です。
石けんと合成洗剤は、商品の品名や成分を見れば、すぐに見分けられるように規定されています。
合成洗剤の表示


写真を見て、すぐに分かるように品名に『〇〇用合成洗剤』と記載されています。
「洗剤」と書かれているのが、合成洗剤です。
石けんの表示

↓こちらは、台所用の液体石けんの表示です。
↓こちらが、浴用の固形石けんの表示です。
石けんだと、このように品名に『〇〇用石けん』と書かれています。
ちょっとややこしいのが、品名に「〇〇用複合石けん」と書かれている場合。
複合石けんは、洗浄成分に「石けん」と「合成界面活性剤」の両方が使われていますので、合成洗剤と判断して良いでしょう。
間違って買わないようにしましょう!
石けんの種類
「石けん」は3種類に分けられます。
石けんには『液体石けん』『粉石けん』『固形石けん』があります。
洗濯用に粉石けん、食器洗いに液体石けん、体洗いや手洗いには固形石けんと用途によって使い分ければ良いのです。
あれこれ買う必要がなくてシンプルなのが、石けん生活の良いところ。
石けん生活の始め方!【石けん洗濯編】
石けんが洗浄力を発揮するには、一定の濃度が必要となります。
洗濯の回転中に洗濯水が泡立っていることが洗浄力の目安です。
泡だった状態で洗濯すると、作業着についた機械油汚れや泥まみれの服だって、スッキリきれいに落ちて本当に気持ちがいいんですよ~。
▽石けん洗濯ならがんこな汚れもスッキリきれいに落ちます。石けん洗濯でどれくらい汚れが落ちるか実証しました。こちらの記事も参考にしてください。

石けん洗濯の注意点
たった1点、石けん洗濯の注意点があります。
それは、「石けんカス」対策です。
石けんの量が少なかったりすると、石けんの洗浄力が足りず、洗濯水は泡あわの状態にはなりません。
泡だっていない石けん洗濯水で洗濯をすると、洗濯物がベタベタ、ギトギトな感じになります。
泡立っていない石けん水で洗濯すると、石けんカスが衣類について再汚染し、衣類の黄ばみや黒ずみ、においの原因になります。
「石けん洗濯だと衣類が黄ばんでしまう」という声があるのは、石けんを溶かしきれていない、石けん洗濯がうまくできていない、石けん洗濯の仕方が間違っているからなのです。
石けんカスを発生させないためには?
泡あわの状態で洗濯すれば、石けんカスで再汚染する心配はありません!
① 粉石けんを規定量より多めに投入する。
② 洗濯水の泡が少なくなったら、粉石けん、液体石けん、炭酸塩のいずれかを追加する。
③ 石けん洗濯をする前に汚れた衣類は予洗いをしておく。
などの工夫が必要となります。
液体石けんは、少し割高になりますので、最初から粉石けんを多めに投入することをおすすめします。(後から石けんを追加するのも面倒ですし。)
石けん洗濯でのすすぎは2回が良い!


石けん洗濯では、すすぎは2回するのがベスト!
石けん洗濯では、1回目のすすぎは白くにごっており石けんカスが発生しているので、すすぎを2回するといいですよ。
ただ、時間のない日は、「すすぎ1回になってしまっても仕方がない!」とわり切りましょう(笑)
また、2回目のすすぎの時にクエン酸をいれると衣類のリンス効果があり、衣類をよりやわらかく仕上げることができます。
【クエン酸の目安使用量】
水30Lに 小さじ1/3(約1g)程度が目安!
石けん洗濯におすすめの粉石けんは?
石けん洗濯には、無添加石けん(純石けん)よりも『炭酸塩』入りの粉石けんがおすすめです。
炭酸塩は、ほとんどの粉石けんに配合されていて、石けんの洗浄力をたかめる助剤となっています。
▽こちらの粉石けんが溶けやすくて扱いやすいので、おすすめ!
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令和4年5月より、こちらの粉石けん10kgが販売中止となっています。
▽こちらの粉石けん3kgなら販売しています。一度、使ってみてください。
石けん洗濯のコツ!粉石けんの溶かし方にあり!
粉石けんは、冬場の冷水では溶けにくい性質があります。粉石けんを溶かすには、20℃くらいの温度が必要になります。
あたたかい季節なら真水で3~5分くらい洗濯でかきまぜれば大丈夫です。
冬場の粉石けんの溶かしこみには、ひと手間が必要になります。
① 洗濯物を入れる前に洗濯機に低水位のぬるま湯を入れて、粉石けんを投入してまわして溶かす。
⇒ この場合、「ぬるま湯はお風呂のお湯を使う。」「やかんやボイラーで沸かしたお湯を使う。」などご家庭で扱いやすい方法を取りましょう。
③ 粉石けんを投入して少ない水量で5分~ちょっと長めに攪拌して溶かしこむ。
② 洗いおけに粉石けんとぬるま湯を入れて泡だて器で溶かしたものを洗濯機に投入する。
わが家の溶かし方
わが家は、二槽式洗濯機なので、低水位に粉石けんを投入して、しっかり攪拌して泡あわにしてから、水をいっぱい入れていき、衣類を投入するようにしています。
わが家は、洗濯層の左側にホースが引っ張ってあって、そこからお湯が出せるようにしていますので、冬場はボイラーで沸かしたお湯を足しています。(上の画像参照)
ちなみに、わが家は石けん洗濯は、週1回~2週間に1回と少なめなので、石けんをもったいないと思わずに多めに投入して、洗濯中に洗浄力が落ちないようにしています。
▽普段はセスキ炭酸ソーダで洗濯しています。セスキ炭酸ソーダで洗濯記事も参考にしてください。>>>セスキ炭酸ソーダで洗濯しています。洗濯での分量など使い方も。
粉石けんの溶かしこみが最初は面倒と思うのですが、慣れてしまえば何とも思いません。
二槽式洗濯機のかしい使い方!【節約技】


二槽式洗濯機ならではの節約技をご紹介します。
二槽式洗濯機だからこそできる最大のメリットがあるんです。
それは、洗濯水やすすぎの水を使いまわせること!
①粉石けんやセスキ炭酸ソーダの節約!
②節水!
③時間短縮!
と、3つの節約効果があります。
まず、「粉石けんを多めに投入!」⇒「粉石けんを溶かし込んでから洗濯物を投入」
そして、1回目の洗濯が終わると脱水へ移行します。(←ここまでは通常通り)
洗濯機の中の石けん水は排水せずに2回目の洗濯物を投入します。
洗濯槽と脱水槽が分かれていることで、同時に回すことができます。
洗濯物が2回以上回さないといけない場合は、このやり方だと時間短縮にもつながります。
「洗濯物が大量にある。」「普段洗えないようなシーツ、敷物などの洗濯物がある。」などの場合に便利な使い方です。
私は、二槽式洗濯機を購入する前には全自動洗濯機でもこの「二槽式洗い」をしていました。
ですが、全自動洗濯機での「二槽式洗い」は、一旦、洗濯物を外に出す必要があり、やはり二槽式洗濯機の方が扱いやすいですね。
全自動洗濯機での二槽式洗いは故障の原因になるようです。私は、全自動洗濯機で「二槽式洗い」をして1年以内に2台故障しました。
▽我が家で大活躍している二槽式洗濯機のレビュー記事です。メリット&デメリットなどを紹介しています。二槽式洗濯機について知りたい方は、ぜひご覧ください。>>>a href=”https://beauty-tell.com/haier/” target=”_blank” rel=”noopener”>二槽式洗濯機 Haier(ハイアール)JW-W120Aが大活躍!

洗濯用合成洗剤から石鹸への切り替え
新品の洗濯機なら必要ありませんが、合成洗剤から石鹸に切り替える場合は、最初に洗濯機の掃除をする必要があります。
合成洗剤で洗濯していた洗濯機は、汚れが付着していたり、洗濯槽内に大量のカビが繁殖しています。
洗濯槽の徹底掃除をしてから石けん生活を始めましょう!
洗濯槽に熱めのお湯(50℃くらい)を高水位まで入れて、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を投入し、溶かし込みます。すぐに溶けるので、数分の攪拌で良いでしょう。
酸素系漂白剤の使用量はお湯10Lあたり100gが目安となります。分量は、洗濯層の汚れ具合で増減しましょう。
そのまま1時間以上放置しておき、時間をおいて攪拌すると、洗濯槽の中に黒カビが大量に浮いてきます。
私は、予定のない休日に家事が終わってから洗濯層の掃除をするようにしています。半日くらいかけて、数回洗濯層を回して汚れをしっかり浮かして取りのぞいています。
▽二槽式洗濯機なら酸素系漂白剤で掃除するよりも分解して掃除する方が確実にきれいになりますよ。

石けん生活を始めたい方の参考になれば幸いです。
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