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石鹸とは?【合成洗剤と石鹸の見分け方】
石鹸は、天然の油脂とアルカリで煮て作られた洗剤です。脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムに分けられます。
合成洗剤とは、洗浄成分に合成界面活性剤を使っている洗剤です。
石鹸と合成洗剤は、商品の品名や成分を見れば、すぐに見分けられるように規定されています。
【合成洗剤の表示】
写真を見て、すぐに分かるように品名に『○○用合成洗剤』と記載されています。
「洗剤」と記載されているのが、合成洗剤です。
【石鹸の表示】
↓こちらは、台所用の液体石鹸の表示です。
↓こちらが、浴用の固形石鹸の表示です。
石鹸だと、このように品名に『○○用石鹸』と記載されています。
ちょっとややこしいのが、品名に「○○用複合石鹸」と記載されている場合。
複合石鹸は、洗浄成分に「石鹸」と「合成界面活性剤」の両方が使われていますので、合成洗剤と判断して良いでしょう。
間違って買わないようにしましょう!
石鹸の種類
「石鹸」といっても1つだけではありません。石鹸にも種類があります。
石鹸には『液体石鹸』『粉石鹸』『固形石鹸』があります。
洗濯用に粉石鹸、食器洗いに液体石鹸、体洗いや手洗いには固形石鹸と用途によって使い分ければ良いのです。
あれこれ買う必要がなくてシンプルなのが、石鹸生活の良いところなんです。
石鹸には『洗濯用石鹸』『台所用石鹸』『浴用石鹸(化粧用石鹸)』があります。
石鹸には、2種類に分けられます。助剤などが入った洗濯用石鹸と台所用石鹸。そして、からだを洗う浴用石鹸もしくは、化粧用石鹸です。
このあたりの説明は、石鹸百貨さんが詳しく説明されています。
石鹸生活の始め方!【石鹸洗濯編】
石鹸が洗浄力を発揮するには、一定の濃度が必要となります。
洗濯の回転中に洗濯水が泡立っていることが洗浄力の目安です。
泡だった状態で洗濯すると、作業着に付いた機械油汚れや砂まみれの子どものスポーツ練習着だって、スッキリ綺麗に落ちて本当に気持ちが良いんですよ~。
▽石鹸洗濯なら頑固な汚れもスッキリ綺麗に落ちます。石鹸洗濯でどれくらい汚れが落ちるか実証しました。こちらの記事も参考にしてください。

石鹸洗濯の注意点
たった1点、石鹸洗濯の注意点があります。それは、「石鹸カス」対策です。
石鹸の量が少なかったりすると、石鹸の洗浄力が不十分となり、洗濯水は泡あわの状態にはなりません。
泡立っていない石鹸洗濯水で洗濯をすると、洗濯物がベタベタ、ギトギトな感じになります。
泡立っていない石鹸水で洗濯すると、石けんカスが衣類に付着して再汚染し、衣類の黄ばみや黒ずみ、臭いの原因になります。
「石鹸洗濯だと衣類が黄ばんでしまう」という声があるのは、石鹸洗濯が上手くできていない、石鹸洗濯の仕方が間違っているからなのです。
石鹸カスを発生させないためには?
泡あわの状態で洗濯すれば、石鹸カスで再汚染する心配はありません!
① 粉石鹸を規定量より多めに投入する。
② 洗濯水の泡が少なくなったら、液体石鹸と炭酸塩を追加する。
③ 石鹸洗濯をする前に汚れた衣類は予洗いをしておく。
などの工夫が必要となります。
液体石鹸は、少し割高になりますので、粉石鹸を多めに投入することをお勧めします。(後から石鹸を追加するのも面倒ですし。)
石鹸洗濯でのすすぎは2回が良い!


石鹸洗濯では、すすぎは2回するのがベスト!
石鹸洗濯では、1回目のすすぎは白濁しており、石鹸カスが発生している状態ですすぎを2回することをお勧めします。
ただ、時間のない日は、「すすぎ1回になってしまっても仕方がない!」と割り切りましょう(笑)
また、2回目のすすぎの際にクエン酸をいれると衣類のリンス効果があり、衣類をより柔らかく仕上げることができます。
【クエン酸の目安使用量】
水30Lに 小さじ1/3(約1g)程度が目安!
石鹸洗濯にお勧めの粉石鹸は?
石鹸洗濯には、無添加石鹸(純石鹸)よりも『炭酸塩』入りの粉石鹸がお勧めです。
炭酸塩は、ほとんどの粉石鹸に配合されていて、石鹸の洗浄力を高める助剤となっています。
▽私のお勧めの粉石鹸は、こちらの記事で紹介しています。

石鹸洗濯のコツ!粉石鹸の溶かし方にあり!
粉石鹸は冬場の冷水では溶けにくい性質があります。粉石鹸を溶かすには、20℃くらいの温度が必要になります。
暖かい時期なら真水で3~5分くらい撹拌すれば大丈夫です。
冬場の粉石鹸の溶かし込みには、ひと手間が必要になります。
① 洗濯物を入れる前に洗濯機に低水位のぬるま湯を入れて、粉石鹸を投入して攪拌して溶かす。
⇒ この場合、「ぬるま湯はお風呂のお湯を使う。」「やかんやボイラーで沸かしたお湯を使う。」などご家庭で扱いやすい方法を取りましょう。
③ 粉石鹼を投入して少ない水量で5分~ちょっと長めに攪拌して溶かし込む。
② 洗い桶に粉石鹸とぬるま湯を入れて泡だて器で溶かしたものを洗濯機に投入する。
我が家の溶かし方
我が家は、二槽式洗濯機なので、低水位に粉石鹸を投入して、しっかり攪拌して泡あわにしてから、水をいっぱい入れていき、衣類を投入するようにしています。
我が家は、洗濯層の左側にホースが引っ張ってあって、そこからお湯が出せるようにしていますので、冬場はボイラーで沸かしたお湯を足しています。(上の画像参照)
ちなみに、我が家は、石鹸洗濯の頻度が週1回~2週間に1回と少なめなので、石鹸をもったいないと思わずに多めに投入して、洗濯中に洗浄力が落ちないようにしています。
▽普段は主にセスキ炭酸ソーダで洗濯しています。セスキ炭酸ソーダで洗濯記事も参考にしてください。

粉石鹸の溶かしこみが最初は面倒と思うのですが、慣れてしまえば何とも思いません。
二槽式洗濯機の賢い使い方!【節約技】


二槽式洗濯機ならではの節約技をご紹介します。
二槽式洗濯機だからこそできる最大のメリットがあるんです。
それは、洗濯水やすすぎの水を使いまわせること!
①粉石鹸やセスキ炭酸ソーダの節約!
②節水!
③時間短縮!
と、3つの節約効果があります。
まず、「粉石鹸を多めに投入!」⇒「粉石鹸を溶かし込んでから洗濯物を投入」
そして、1回目の洗濯が終わると脱水へ移行します。(←ここまでは通常通り)
洗濯機の中の石鹸水は排水せずに2回目の洗濯物を投入します。
洗濯槽と脱水槽が分かれていることで、同時に回すことができます。
洗濯物が2回以上回さないといけない場合は、このやり方だと時間短縮にもつながります。
「洗濯物が大量にある。」「普段洗えないようなシーツ、敷物などの洗濯物がある。」などの場合に便利な使い方です。
私は、二槽式洗濯機を購入する前には全自動洗濯機でもこの「二槽式洗い」をしていました。
ですが、全自動洗濯機での「二槽式洗い」は、一旦、洗濯物を外に出す必要があり、やはり二槽式洗濯機の方が扱いやすいですね。
全自動洗濯機での二槽式洗いは故障の原因になるようです。私は、全自動洗濯機で「二槽式洗い」をして1年以内に2台故障しました。
▽我が家で大活躍している二槽式洗濯機のレビュー記事です。メリット&デメリットなどを紹介しています。二槽式洗濯機について知りたい方は、ぜひご覧ください。

洗濯用合成洗剤から石鹸への切り替え
新品の洗濯機なら必要ありませんが、合成洗剤から石鹸に切り替える場合は、最初に洗濯機の掃除をする必要があります。
合成洗剤で洗濯していた洗濯機は、汚れが付着していたり、洗濯槽内に大量のカビが繁殖しています。
洗濯槽の徹底掃除をしてから石けん生活を始めましょう!
洗濯槽に熱めのお湯(50℃くらい)を高水位まで入れて、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を投入し、溶かし込みます。すぐに溶けるので、数分の攪拌で良いでしょう。
酸素系漂白剤の使用量はお湯10Lあたり100gが目安となります。分量は、洗濯層の汚れ具合で増減しましょう。
そのまま1時間以上放置しておき、時間をおいて攪拌すると、洗濯槽の中に黒カビが大量に浮いてきます。
私は、予定のない休日に家事が終わってから洗濯層の掃除をするようにしています。半日くらいかけて、数回洗濯層を回して汚れをしっかり浮かして取り除いています。
▽二槽式洗濯機なら酸素系漂白剤で掃除するよりも分解して掃除する方が確実に綺麗になりますよ。

石鹸生活を始めたい方の参考になれば幸いです。
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